おばけがみえた


ふと肩を 叩かれたような気がして
後ろ振り返ると 誰も居ない
不思議なことが起こるようになったあの日から
夜もろくに 眠れやしない

夕暮れの街 ぽつりとひとつ人影が
近付いてみると 誰も居なくなった

ふらふら 歩く あの影
一体 何なのだろうか
どうせなら姿を見せて このままじゃこわいから

不思議なことが起こるようになったあの日から
夜もろくに 眠れやしない

わたしを見守っている それとも陥れようとしてる
どちらでもかまわないけど いなくなってさみしい

あなたなの もう気づいてるよ
お願いだから 姿をみせて
あなたなの でも
会えないことはわかってる

不思議なことが起こるようになったあの日から
夜もろくに眠れやしない

後ろ振り返ってみても もう1人ぼっち


カーテンのない部屋

まだカーテンさえない この部屋で
ウトウトと船を漕ぎながら
あの街にいる君の笑顔を思い出す
理由なくしては 戻れない場所

君のことは忘れないよ
暇さえあれば思っているよ
だからわたしのことも 忘れないで

いつでも一緒に居たのが嘘みたいに
今はもう遠く はなればなれ
今頃君は どこで何をしているのかな
わたしはそろそろ眠ろうかな

君のことは忘れないよ
暇を作って思い出すよ
だからわたしとことも 忘れないで

同じ夢を 見ていこう
きっと形は違うけど
同じ夢を 見ていこう
きっと最後は同じ場所へ

心地いい空気も かわいい小さな背も
君の代わりは 誰にもなれない
君のことは忘れないよ
暇さえあれば思っているよ
だからわたしのことも 忘れないで
君の幸せは わたしの幸せ

旅立つ日

ようやく雪がやんだ しんとした夜明け
もう準備はおわり 始発電車に向かうだけさ

重い荷物を背負って 雪道を歩く
踏みしめる音 響く
冷たい空気が 頬をつねる

今日これからこの場所を 離れていく
雨に濡れた道路と雑踏の中へ
人混みを抜けた路地の その先へと
帰ろう


もしも戻ってくることがあれば
何にも邪魔されず 素直なままに
君の目をゆっくりと
ゆっくりと見つめていたい


帰ろう 君の街へ 僕の街へ

帰り道

今日の帰り道はいつもと違う気がするよ
何でなんでだろう 少しだけ足が軽いみたい

ずっとずっと心の重しになっていたことが
やっとやっとなくなって飛んでいけるくらいの気分さ

ずっとずっと心の底から待っていた言葉
やっとやっと君の口から聞けたんだ
本当に嬉しいな

昨日までのわたしはいない
そしてこれからも抜け殻を捨てて
新しい息を吹き あなたと歩いていこう

今日はわたしとあなたの 大切な日になったわ
辛いことたくさんあったけれど 乗り越えられたのね

今日の帰り道は

僕らの寄り道

いつからか 置いてきたものを
取り戻しにいこう
きっと大丈夫なはずさ
きみとぼくなら

あの虹の根っこが見えるまで
追いかけっこをしよう
道の途中
きゅうけいしながら
ゆっくり進もう
疲れ果てるまで

最後の別れ道で
迷子になったらどうしよう


ズックを片足ずつ投げて
お天気予報しよう
僕の明日は一日大雨
きみは晴天 曇り一つない

次の日 空はピーカン照り
あの街できみは元気にやってるかな

ときどき足の小さな
君のこと思い出したりしているよ



引き出しの中に

引き出しの中の 片付けついでに
昔の手紙を読み返してみる
机の落書きを 眺めながらふと
昔のことを 思い出してみる

君は僕の 天使だった
君は僕の 神様だった

押入れの中の 片付けついでに
混ぜこぜのミックステープ 聴き返してみる

君は僕の 天使だった
君は僕の 神様だった
君は僕の 天使じゃない
もう君は僕の 神様じゃない

あの頃の2人は 戻ってこない
あの頃の2人とは もうさようなら